ここでは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、いろいろな芸能人の方がネット上にアップした「手洗い動画」についてご紹介していきます。
「手洗い動画」というのはその名前の通り、それぞれ芸能人たちが手洗いの大切さや手洗いの手順などを創意工夫した形で解説している動画です。
また手洗い動画は、新型コロナウイルスの影響で非常事態宣言が出されたあと、自宅待機を余儀なくされた一般の方々に対する「気分転換」といった意味合いもあったように感じられます。
手洗い動画にはYouTubeなどの動画サイトにアップされたもの、インスタグラムやツイッターといったSNSにアップされたものなどがあります。
芸能人が発信する手洗い動画には「#手洗いチャレンジ」「#HANDWASH」といったタグが付けられ、中には世界中に拡散されるものまでありました。
もちろん逆に、海外のタレントやアーティストが発信する手洗い動画というものもあり、世界においても今回のコロナウイルス感染拡大防止に対して強い関心が生まれていたことがよく分かるようになっています。
この記事では、そういった芸能人の手洗い動画を中心に、世の中で注目を集めた色々な形の「手洗い動画」をまとめました。
新型コロナウイルスの脅威というのは、まだまだ完全に収まったわけではありません。
ぜひ、こうした手洗い動画を見て、いま一度ウイルス感染拡大防止の意識を持ってもらえればと思いますので、最後までどうぞご覧ください。
芸能人が発信する「手洗い動画」とは?
2020年から世界中に多大な影響と甚大な被害をもたらしている新型コロナウイルスですが、その影響が広かる中で日本において話題となったものが「芸能人による手洗い動画」です。
それぞれの芸能人たちが自分たちに出来る形で手洗いの大切さや手洗いの仕方などを解説した動画は、YouTubeなどの動画配信サイトを通じて多くの人の目に触れるようになりました。
芸能人の手洗い動画が人気に
芸能人たちが動画配信サイトに多くの動画をアップし始めるようになったのは2020年4月ごろからでした。
新型コロナウイルス感染拡大を受けて非常事態宣言が出されることがほぼ決定的となった4月の頭というのは、すでに全国で自粛要請が始まっていたためテレビ収録などの仕事がだんだんとなくなってきていた時期です。
こうした背景から俳優や女優、また芸人など多くのテレビタレントたちが活動の場を求め、ひとりでも、そして自宅でも配信が可能なYouTubeやツイッターといったコンテンツを使って自分なりの動画を作成するようになっていきました。
そんな中で誕生したのが今回ご紹介する「手洗い動画」です。
コロナ渦においては多くの動画やSNSでのリレーなどが流行しましたが、手洗い動画はコロナウイルス対策としても重要な手洗いをフィーチャーしているということもあり、多くの芸能人や著名人が動画作りをおこないました。
芸能人手洗い動画の発端は?
芸能人の手洗い動画でもっともはやくネット上にアップされたのはジャニーズ事務所所属の「嵐」の動画でした。
2020年末での解散を発表していた人気グループの嵐が5人揃って「手洗い動画」を撮影し、それを配信したということに多くのファンが関心を寄せたわけです。
ちなみに動画サイトや各種SNSを使って芸能人が動画を投稿し、大きな影響を与えたものには、アーティストでありながら俳優活動もこなす星野源の「うちで踊ろう」も挙げられます。
ただし、こちらの動画の場合はあくまで音楽活動をしている人や絵が得意な人などが星野源の楽曲をコピーするといった形で広まっていったものです。
それに対して手洗い動画の場合は自分の好きな芸能人が新作とも言える楽曲の中で手洗い姿を披露したり、プライベート感のある手洗い動画を配信したりするだけのものということもあり、単純に「気軽に楽しめる」という要素から一気に流行することとなっていきました。
また、SNS上で流行した「手洗い動画リレー」においては芸能人の自宅が少しでも見られるということもあり、世間の関心を集めたようにも感じられます。
こうして話題となった芸能人による手洗い動画ですが、一般の方々からは次のような感想が寄せられていました。
芸能人が発信した手洗い動画への世間の反応
芸能人が発信した手洗い動画に対する世間の反応の一部をご紹介していきます。
まず嵐の手洗い動画に対しては現在のところ3000件以上のコメントが寄せられています。
そのコメントを簡単に要約したものを以下にまとめました。
<嵐の手洗い動画に対するコメント>
- 安心感がすごい。嵐は本当に偉大です。ほかのジャニーズの方たちは元気にさせてくれるような明るい感じでしたが、嵐の動画は心が落ち着くような安心させてくれるような…そんな感覚です。
- 政府が何を言うよりも、嵐が手洗うほうが効果は絶大。
- どれを見てもやっぱり嵐が1番落ち着く。皆さんも仰る通り安心感がすごいのと印象の残り方が違う。
嵐の手洗い動画に関しては「安心感がある」といったコメントが多く、ファンからするとコロナ禍においてストレスが溜まる中で「ひと時の癒し」のような存在だったようです。
次に、そんな嵐を上回る再生回数を達成した芸人・ピコ太郎の手洗い動画に投稿されたコメントを見てみましょう。
<ピコ太郎の動画に対するコメント>
- 「Pray for People And Peace(PPAP)」というワードがセンスありすぎる
- My Japanese teacher made us watch this and it’s perfect.Thank you.
(私の日本語の先生がこの動画を見せてくれましたが完璧すぎます。ありがとう。) - Corona virus disliked this video
(コロナウイルスはこの動画を嫌っている)
ピコ太郎と言えば数年前に「PPAP」というギャグ動画が世界中に広まったことでも知られていますが、その「PPAP」というタイトルを「Pray for People And Peace(人々と平和のために祈る)」とアレンジしたことでまたもや世界中の方から注目されることになりました。
実際に動画のコメント欄には海外からの声も多く届いていますので、その影響力というのは計り知れません。
こうした形で多くの人が注目することとなった芸能人の手洗い動画ですが、次にどんな方々が発信していたのかご紹介していきたいと思います。
話題になった芸能人の手洗い動画まとめ
ここでは実際に発信されていた芸能人の手洗い動画をまとましたので、どうぞ参考までにご覧ください。
(動画の再生回数については2020/6/25時点のものです)
芸能人手洗い動画①嵐
手洗い動画ブームの火付け役となったものが、こちら「嵐」の動画です。
2020年4月3日に配信開始された動画は、現在までに470万回以上再生されています。
動画の内容は前半が嵐5人による手洗いダンスと歌、そして後半は実際に嵐のメンバーがスタジオのようなところで5人揃って手を洗うといった形です。
ファンからすると解散が決まっているメンバー5人が仲良さそうに踊り、歌い、そして手を洗っている姿を見られただけで眼福ものだったようです。
また、それだけ影響力の強い嵐の手洗い動画を見ると、たしかに政府などが端的に「こまめに手を洗ってください」と発信するよりも心に響くような気もします。
ちなみにこの手洗い動画で使われた歌や手洗いダンスは、ほかのジャニーズグループのメンバーでもおこなわれ、類似の動画が一度にたくさん配信されることとなりました。
なお、手洗い動画参加ジャニーズグループとしては
- 「KAT-TUN」
- 「Hey! Say! JUMP」
- 「King & Prince」
- 「A.B.C-Z」
- 「SixTONES」
- 「HiHi Jets」
- 「SNOWMAN」
などが挙げられ、個人では山下智久も動画に登場しています。
さらにジャニーズ事務所では非常事態宣言下において「Smile Up! Project」と題した医療活動全般を支援するチャリティー企画もおこなっています。
チャリティーソングとして配信されている楽曲「smile」の収益はすべて寄付される予定だそうです。
こうした大規模な取り組みをおこなう一方で在宅の個人向けに配信された「手洗い動画」は、多くのジャニーズファンから高評価を得ることとなりました。
芸能人手洗い動画②木村拓哉
元SMAP・木村拓哉の手洗い動画も多くの人に影響を与えるものとなりました。
木村拓哉の手洗い動画は特に派手なダンスや歌などがあるわけでなく、淡々と語りかけるような口調で手洗いの仕方や手洗いの大切さを説くものとなっています。
なお、おそらく自宅の洗面所と思われる場所で手洗いをする木村拓哉の姿には、ファンから「貴重なものが見られた」といった声も多く寄せられました。
ちなみに木村拓哉の手洗い動画はほんの1分ちょっとのものですが、現在のところ140万回以上再生されています。
SMAP解散後もいまだにその人気・影響力というのは衰えることがないようです。
芸能人手洗い動画③ピコ太郎
国内の芸能人が発信した動画としては最多の再生回数を誇っているのが、こちらピコ太郎の手洗い動画です。
内容はかつてブレイクした「PPAP」のネタの音源をそのまま使ったものとなっていますが、笑いを含んだ上で真剣に手洗いを推奨する形に仕上がっています。
なお、動画のほとんどはピコ太郎がコミカルな動きを加えながら「WASH!WASH!」と連呼するだけの形となっていますので、海外の方からしても分かりやすかったのかと思います。
ちなみにこの動画の再生回数はずば抜けていて、なんとその数は1000万回以上です。
これは大手事務所に所属する人気アーティストの楽曲再生回数と同等かそれ以上ですので、ピコ太郎の影響力の大きさというのが十分に分かります。
芸能人手洗い動画④ミルクボーイ
2019年のM-1チャンピオンに輝き、一気に人気芸人の仲間入りを果たしたミルクボーイも手洗い動画を発信しています。
お馴染みとなった漫才の形式を利用して「手洗い漫才」を披露するミルクボーイの動画は、これまでに25万回以上の再生回数を記録しています。
短い時間の中で笑いを交えながら手洗いの仕方や重要なポイントを解説した動画は、子供世代にも届くものに仕上がっていると言えるでしょう。
芸能人手洗い動画⑤チョコレートプラネット
こちらはお笑い芸人である「チョコレートプラネット」がテレビ番組とコラボして発信した手洗い動画です。
チョコレートプラネットのネタキャラクターである「TT兄弟」が手洗いの仕方などを解説する動画ですが、こちらも子供世代向けの内容となっています。
「TT=手と手」といった形で表現できることから生まれた動画と言えるかもしれません。
芸能人手洗い動画⑥三浦知良
芸能人ではありませんがアスリート界でトップクラスの影響力を誇る三浦知良選手(横浜FC)も、横浜市健康福祉局の制作するCMに出演して手洗い動画を発信しています。
動画内では他にも横浜FC所属の選手が登場し、地域に根付いたコロナウイルス感染拡大防止対策に貢献しています。
芸能人手洗い動画⑦ガチャピン・ムック
昔から子供世代に人気があり、大人にとっても馴染みのあるガチャピンとムックというキャラクターですが、実は緊急事態宣言が出るよりもかなり前に手洗い動画を発信しています。
なお、配信開始日が2020年3月18日となっていますのでどの芸能人よりも早く発信した手洗い動画と言えるかもしれません。
芸能人手洗い動画⑧マライアキャリー
最後にご紹介するのは海外からの手洗い動画です。
発信者はマライアキャリーで、自宅にて子供と一緒に手洗いをする様子をインスタグラムに投稿していました。
なお、投稿されたのは3月14日となっていてこれまでに動画は180万回以上再生されています。
ちなみに世界では日本のように小まめに手洗いをする習慣のある国がそこまで多くないそうです。
そのため、手洗い習慣のあまりない国の方からすると、このような海外の著名人が発信する手洗い動画は新鮮かつ効果的だったのかもしれません。
結論
新型コロナウイルスの影響によって誕生した「芸能人の手洗い動画」についてご紹介してきました。
暗いニュースが多かった時期のことを思い返してみると、ご覧いただいた手洗い動画というのはストレスの緩和にも役立っていたように感じられます。
もちろんまだまだウイルスの脅威は収まっていませんので、これからも自分で出来る感染対策として手洗いをおこなっていくようにしましょう。