日本でも「コロナウイルス感染拡大の第二波」と見られる感染者増加が確認される中、迷惑すぎるYouTuberによるコロナ被害が話題となっています。
そのYouTuberというのが「へずまりゅう」こと「原田将大(29)」です。
なお、ネットニュースなどでは「原田将大容疑者」と記載しているところもありますが、これはコロナウイルスの感染被害を広める前段階で、窃盗の容疑で逮捕されていることから「容疑者」という言葉が使われているものと考えられます。
(この記事では原田将大容疑を、YouTuberとしての通称である「へずまりゅう」として表記)
そもそもへずまりゅうは過激かつ迷惑な行為を頻繁におこなうYouTuberとして、ネット上で注目を集めていた人物です。
そんな彼がコロナウイルスに罹り、それを一都四県にバラまくような形で旅行・撮影していたことに対して批判の声が続出しています。
なお、実際にへずまりゅうが原因と考えられるコロナ感染者は10人以上にのぼるとされ、その行動については擁護する余地がありません。
また、へずまりゅうに関しては地元とされる山口県の知事からも名指しで批判の声が挙がっていて、現在のところへずまりゅうと接触をした方に対してPCR検査を受けるよう推奨していたりもします。
ここでは、そんなへずまりゅうコロナ騒動の流れと内容を詳しくご紹介していますので、どうぞ最後までご覧になっていってください。
また、そもそも「へずまりゅうって誰?」という方に向けて、へずまりゅうの簡単なプロフィールなども記載しています。
へずまりゅうがコロナに感染!各地で被害が続出
へずまりゅう(本名・原田将大)はこのところ増えてきている「迷惑系YouTuber」「過激系YouTuber」と呼ばれるYouTuberのひとりです。
特徴としては、自身が犯罪行為をおこなう様子を映した映像や他のYouTuberとの無理やりなコラボ映像をアップするところが挙げられるのですが、これまでにはそうした被害を受けた方から訴えられるケースもありました。
そんな過激なやり方をモットーとするYouTuberのへずまりゅうですが、7月中旬にコロナウイルスに感染していたことが発覚しています。
そして潜伏期間とみられる時期に一都四県へと跨る旅行・撮影をおこなっていたわけですが、こうした行動に対して批判の声が集中しているというわけです。
簡単に言えば「自身がコロナウイルスに対する予防をまったくせず感染し、他者に対してその感染を広めた」ということですね。
ということで、まずはその「へずまりゅうコロナ騒動」に関する流れを見ていきましょう。
へずまりゅうコロナ騒動の流れ
へずまりゅうがコロナウイルスに感染し、その被害を拡大させていることが注目され始めたのは7月15日以降からです。
へずまりゅうは2020年5月29日に、愛知県岡崎市の商業施設で会計前の「刺身の切り身」を食べる様子を撮影し、その動画をネット上にて公開していました。
そして、その店舗の関係者からの通報によって愛知県岡崎署が捜査に動き、同年7月11日に窃盗の容疑で逮捕されています。
その後へずまりゅうは愛知県岡崎署に護送されることになるのですが、逮捕2日後の7月13日から発熱症状を訴え出し、検査をしたところ15日にコロナウイルス陽性であることが判明したわけです。
このときへずまりゅうと同行していた20代の男性と山口県から護送車両に同乗した男性警察官3人とその妻1人、また愛知県岡崎署の留置施設にいた別の容疑者2人がコロナウイルスに感染していたことが分かっています。
つまりへずまりゅうが愛知県岡崎署によって逮捕されたことで、7人の方がコロナウイルスに感染したということです。
また、一般的にコロナウイルスの潜伏期間はおおよそ2週間程度と見られていますが、この潜伏期間にあたる6月29日から逮捕されるまでの間に、へずまりゅうは東京・千葉・静岡・広島・山口といった一都四県に滞在しています。
この際にへずまりゅうと接触のあった複数の学生や医療従事者の方もコロナウイルスに感染していることが明らかになっていますので、その被害は10人以上にのぼることになっています。
なお、こうした事態がひとりの迷惑YouTuberによって引き起こされたことに対して、へずまりゅうの出身地とされる山口県の知事からも強い批判が出されました。
へずまりゅうのコロナ感染拡大に対して山口県知事が批判
へずまりゅうが各地にコロナウイルスをまき散らした行動に対して、山口県の村岡知事は「いったいなんてことをしてくれたんだ」と語気を強めて名指しの批判をしています。
なお、これまでに都道府県の知事がコロナウイルスに感染した個人を名指しで批判する事例はありませんでした。
しかし、このへずまりゅうの行動に関しては自治体のトップがそう発言せざるを得ないほど悪質なものだったと言えるでしょう。
また、ほかにも村岡知事は「各地で人を集めたり、一方的に人と接触をする行為をしていた。これはとても信じられないことだ」とも語っています。
こうした事態が起きたことに対して山口県はへずまりゅうの行動履歴を開示し、へずまりゅうと接触があったとされる方に対してPCR検査を受けるよう求めています。
へずまりゅうと接触があったN国・立花孝志党首のコメント
さらに今回のへずまりゅうコロナ騒動は一般人だけに収まらず、政治家にもその影響が飛び火しています。
というのも、へずまりゅうはコロナウイルスの潜伏期間とみられる6月29日に、N国・立花孝志党首の呼びかけで東京・新橋のSL広場で街頭演説に参加していたのです。
立花孝志党首に関しては、一介のYouTuberに演説を任せるという時点で非常に軽率な行動を取っているように感じられますが、さらにその場ではへずまりゅうとハグをするような形で接近・接触をおこなっています。
このことから立花孝志党首自体も濃厚接触者のひとりでは?という意見もあがっていますが、その後に立花孝志党首がコロナウイルスに感染した等の情報は確認されていません。
しかし、
- ひとつの政党の党首である人物がマスクもしていないYouTuberと近距離で対話していること
- ソーシャルディスタンスを守らずに演説をしていること
など、理解や納得が出来ない点も多く見られます。
こうしたことから政党に対しての批判も強まる見通しですので、へずまりゅうコロナ騒動の影響というのは政治家にも及んでいるということが言えるでしょう。
へずまりゅうってだれ?どんなYouTuber?
ここまでをご覧いただき、「迷惑」という言葉だけでは済まされない行動を取っていたへずまりゅうですが「そもそもどういった人物なのか?」という疑問もあります。
そこで、へずまりゅうに関する簡単なプロフィールなどもご紹介しておきたいと思います。
迷惑系YouTuberとしてネットで話題の人物「へずまりゅう」
へずまりゅうは2019年ごろからYouTubeへの投稿を始めています。
最初は大食いなどの動画を投稿していたのですが、段々と他のYouTuberへの迷惑行為や過激な行動をアップするようになり、その動画の再生回数が多くなったことから現在のスタイルになっていったようです。
なお、これまでには「はじめしゃちょー」や「ラファエル」といった人気YouTuberへの突撃撮影もおこなっていますが、どれも正式なものではなくラファエルからは刑事告訴をするといった宣言もされています。
へずまりゅうの迷惑行為に関しては、ほかにも同じようなYouTuberである「シバター」の自宅へ押しかけたことで警察へ通報された過去や、繁華街の飲み屋にて外国人従業員と揉める事態となり警察に注意を受けたことなどが挙げられます。
そんなへずまりゅうですが、実はYouTuberと名乗っているものの現在のところ、へずまりゅうのチャンネルやアカウントというのは存在しません。
(逮捕後にアカウントが削除されている)
これはYouTubeの規約に反した行為を繰り返したため、強制的に削除されたものとみられます。
ちなみに、これまでの間にアカウントが削除された回数は8回とのことです。
こうしたことから考えると、もはやへずまりゅうはYouTuberでもないただの犯罪者ということが分かるのですが、いまだに一部のネット上ではその過激な動画や言動を期待する声があるようです。
へずまりゅうはレスリングで国体に出場していた?
へずまりゅうは山口県出身の29歳、本名は原田将大とされています。
そんなへずまりゅうですが、高校時代にレスリングの選手として国体に出場していた経歴があるそうです。
参考:ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/b82fae697f61b3860b0f1557999300542fbe4100
調べによると、2009年に開催された国体の記録を見ると同姓同名の選手がいることから、その選手が「へずまりゅう」とみられています。
なお、自身でも過去に「国体に出場したことがある」というコメントを発信しているため、どうやらその噂というのは本当のことのようです。
また、警察官志望だったものの試験に受からなかったことなども判明しているのですが、YouTuberになるまでの職歴などについては分かっていません。
へずまりゅうから広がったコロナ感染者情報は?
へずまりゅうがどういった人物か分かったところで、あらためて彼によって引き起こされたコロナウイルスの感染拡大状況というのを見ていきましょう。
へずまりゅうと接触した学生などからコロナ相談が相次ぐ
へずまりゅうは7月10日~11日にかけて山口県に滞在していたとされますが、その間に10代から20代にかけての男子学生2人と医療従事者の女性1人、立ち寄った先の飲食店において3人の感染が確認されています。
こうした事態からへずまりゅうと接触した、へずまりゅうからコロナウイルスに感染した人と接触した、という方からの検査希望が殺到しているということです。
なお、感染した医療従事者の女性に関してはたまたま同じ飲食店に居合わせただけとのことで、その際にへずまりゅうはマスクをせずに声をかけてきたとも語っています。
へずまりゅうは県内各地でこういった非常識な行動を繰り返していたとされ、これまでにへずまりゅう関連の相談は600件以上にものぼっています。
なお、相談に関しては特に学生からが多いようですが、県としては今後も多くの人が集まる場所には行かないよう呼びかけを続けるとのことです。
へずまりゅうが訪れた場所もコロナ感染に注意を
へずまりゅうが原因とみられるコロナウイルスの感染拡大被害ですが、これを受けて愛知県は「男(へずまりゅう)は山口県から警察車両で護送されており、一般の愛知県民と接触する機会はなかった」とのコメントを発表しています。
ただし、すでにへずまりゅうからコロナウイルスをうつされた人間が7人もいる状況ですから、そうしたところから感染が広がっていてもおかしくはありません。
また、へずまりゅうは千葉県にあるディズニーランドにも立ち寄っていたとの情報がありますので、そこで感染が起きていた場合はルートを調査することが非常に困難とも言えます。
こうしたことから山口県ではへずまりゅうが訪れた場所・日時なども公開し、県民に検査や注意を促しています。
参考:山口市HP
https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/60/86952.html
なお、現在のところへずまりゅうが訪れた場所は東京・千葉・静岡・広島・山口の一都四県となっていますが、この中で接触をした・同じ場所に行ったかもしれないといった方は各自治体の情報を参考にしてください。
へずまりゅうコロナ感染に対する世間の声は?
コロナに感染したことで過去の行動までも晒されることになったへずまりゅうですが、彼に対する世間の声はもちろん批判的なものばかりです。
一部コメンテーターの中には「自治体(山口県および知事)が個人を名指しで批判することは間違っているのでは」という意見の方もいるようですが、そうした擁護派の意見を載せた記事のコメント欄にも賛同する声はほとんどありません。
参考:ヤフーニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20200721-00010014-abema-soci
コメントを見ると
- 「テロと同じような犯罪行為とみなすべき」
- 「県知事の行動を支持する」
といった声が圧倒的に多いので、今後へずまりゅうに対する風当たりはより一層強くなるものと考えられます。
総括
YouTuberを名乗る男性・へずまりゅうがコロナに感染し、その被害を拡大させた問題についてご紹介してきました。
その内容については擁護する事情がひとつもなく、また各地で感染した方や不安に感じる方を増やしただけということも分かったかと思います。
今後は、またこうした人間が現れるかもしれないということを理解した上で、個人個人が予防と対策をしっかりとおこなっていくしかないのかもしれません。