新型コロナウイルスの影響によって、私たちの生活というのは大きく変わってしまいました。
そんな中、生活をしていくために必要な日用品などを販売する「小売店」は、どういった形でコロナウイルスと向き合っていけばいいのか?
この記事では、実際に各種小売店の店長やスタッフに読んでもらいたい「小売店におけるコロナ対策」についてご紹介しています。
特に「コロナウイルスの除菌方法」に関する情報を詳しく解説していますので、ぜひ参考までにご覧になっていってください。
小売店が必要なコロナウイルス除菌方法に関する知識
新型コロナウイルスが蔓延してしまったせいで私たちの生活様式というのは劇的に変化しようとしています。
しかし、それは生活様式だけでなくお店の在り方についても同様のことが言えます。
スーパーやドラッグストアなど、小売店にはいろいろな種類のお店がありますが、共通して言えることは、これからの小売店にはこれまで以上に徹底した衛生管理が求められるということです。
不特定多数、さらに年齢もバラバラな顧客を相手にするのが小売店です。
そのため、小売店におけるコロナウイルス感染拡大リスクというのは、他業種よりも大きい部分があります。
そこで、まず知っておかなければいけない知識というのが、小売業界全体で推奨されている「小売業向けのコロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」についてです。
感染予防ガイドライン(小売業向け)に沿ったコロナウイルス対策
小売業界では自主的な会議を開催し、この度の新型コロナウイルス拡大防止策の一環として、2020年5月14日に全国の小売業者および各種小売チェーン企業に対して「感染拡大予防ガイドライン」というものを公表しました。
なお、このガイドラインを協議・作成した団体というのは以下の通りです。
<コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(参加団体一覧)>
- オール日本スーパーマーケット協会
- 一般社団法人全国スーパーマーケット協会
- 日本小売業協会
- 一般社団法人日本ショッピングセンター協会
- 一般社団法人日本スーパーマーケット協会
- 一般社団法人日本専門店協会
- 日本チェーンストア協会
- 日本チェーンドラッグストア協会
- 一般社団法人日本 DIY・ホームセンター協会
- 般社団法人日本百貨店協会
- 一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会
- 一般社団法人日本ボランタリーチェーン協会
こちらをご覧いただければ分かると思いますが、ほぼすべての小売業団体がこのガイドラインに沿ったコロナウイルス対策をおこなっています。
そのため、特に小さな個人経営系の小売店の方はこのガイドラインを遵守するようにしてください。
なお、ガイドラインは
- 「店舗における顧客への感染予防(清掃・除菌など)」
- 「従業員における感染予防(体調管理など)」
- 「顧客へ協力を求める感染予防(消毒スプレーの設置など)」
の3項目から構成されています。
ということで、以下にガイドラインに書かれている主な内容をピックアップしました。
<コロナウイルス感染予防ガイドライン要項>
- 換気の悪い密閉空間をつくらないこと、人が密集しないようにすること、近い距離での会話をしないこと(いわゆる3密の防止)
- 従業員は一定の作業をおこなう間にこまめに手指を消毒すること
- 顧客が触れる機会の多い買い物かごなどの定期的な消毒を実施すること
- 場合によっては店頭に消毒スプレーを置き利用を推奨すること
- 必要以上の会話を避け、レジ前など会話が必要となる場所には間仕切りを設けること
- 惣菜などに関してはすべてパック詰めにして販売すること
- 医薬品や美容品を販売する際のカウンセリングに関して、従業員は顧客の正面に立たず距離を保ち説明をすること
- 混雑が想定されるときには店内への入場人数に制限を掛けること
- 顧客が発熱をしている、または体調不良であることが見受けられる場合は入店の自粛を依頼すること
こちらではコロナウイルス感染防止ガイドラインに記載されているものの中から、比較的重要と見られるもの、またすぐに実践可能なものを抜き出してご紹介しました。
つまり小売店は最低限として上記の対策をおこなわなければいけないということです。
なお、そのほかの項目に関しては実際のガイドラインを参考にしてください。
参考:「小売業の店舗における新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」
https://japan-retail.or.jp/pdf/20200514-covid.pdf
こうしたガイドラインがある一方で、現実的には自分たちのお店に適したコロナウイルス感染予防対策も考えなければいけません。
その中で小売店が毎日のこととしておこなうべき対策が、店内および商品に対する除菌です。
コロナウイルスを除菌するのに必要な薬品
新型コロナウイルスを完全に除菌する方法として、現在のところベストと言われているのが「アルコール消毒」です。
そのため、小売店では店内の除菌用にアルコールスプレーが必要となります。
こうした小売店側の取り組みがおこなわれる中、大分県の化粧品および医薬部外品販売会社の「株式会社SARABiO温泉微生物研究所」がお店や企業向けのアルコール消毒商品を販売し始めました。
参考:https://www.saravio.jp/news/press/pressrelease200528/
こちらの「株式会社SARABiO温泉微生物研究所」から新しくリリースされた「SARABiOハンドクリーン71」はアルコール濃度が71%あり、コロナウイルスの除菌にも効果が高いとされている商品です。
現在のところ小売店をはじめ医療介護施設や学校施設、そのほか福祉関連の施設向けにしか販売していませんので、小売業を営む方にとっては手に入れやすい除菌グッズと言えます。
また、サイズも200mlから4Lまでありますので顧客に利用を促すためのもの、店内の清掃に使うためのものといった形で使い分けやすく非常におすすめです。
店内の消毒・除菌作業をするのであれば、ぜひこうした業務用に適したアルコール消毒商品のことを知っておきましょう。
なお、上記の商品に関する問い合わせ先は下記の通りです。
「株式会社SARABiO温泉微生物研究所」 | |
---|---|
TEL | 0120-48-4390(受付時間:9:15~18:00) |
注文 | [email protected](受付時間:24時間対応) |
商品問い合わせ | [email protected](受付時間:24時間対応)※電話は土日祝を除く平日のみ |
次に自分たちでおこなえる除菌方法について見ていきます。
小売店が自分たちでおこなうべきコロナウイルス除菌方法とは?
小売店というのは種類が非常に多いのですが、ここでは基本的にすべてのお店に対して進言が出来るコロナウイルス除菌方法をご紹介していきたいと思います。
小売店で実施するべきコロナウイルス除菌方法
まず小売店が徹底しておこなうべきコロナウイルス除菌方法は、多くの人が触れる機会の多い以下の部分を消毒することです。
<除菌を徹底するべき箇所>
- ドアノブ
- 手すり
- スイッチ類(エレベーターのボタンなど)
- 商品テーブルやレジカウンター
- 共用で使うもの(買い物かごなど)
これに加えてアルコール消毒が可能な商品であればスプレーによる除菌作業も毎日おこなってください。
コロナウイルスが感染するメカニズムというのは飛沫感染がもっとも多いとされていますが、ほかにも接触感染などが原因のひとつと指摘されています。
仮にウイルス保有者が触れた商品をほかの顧客が購入していったとしましょう。
このとき、ウイルスの付着した商品を触れた手で口や顔の付近を触ると、第三者がコロナウイルスに感染するリスクが高まります。
こうした事態を防ぐためにも、出来る限り商品をアルコール消毒するというのは重要なことです。
また、生鮮食品など一般的なアルコール消毒が不可となる商品に関しては、食品用のアルコールスプレーを用意して消毒作業をしてください。
なお、大型スーパーの場合は店内で総菜を作ったり生食用の食材を切り分けたりすることもあるかと思います。
この際にはこれまで以上に注意しながら、調理器具・包装パックの除菌・管理などをおこなうようにしましょう。
必要であれば以前までのマニュアルを改善することも検討してください。
コロナウイルス感染防止のため従業員の管理も重要
コロナウイルスに対する消毒や除菌といった予防策は、モノだけでなくヒトの間でも重要となってきます。
せっかく店内をキレイに除菌したとしても、従業員の中にコロナウイルス感染者がいたとすれば意味がありません。
そのため、お店の責任者(店長など)は従業員に対して徹底した体調管理をおこなう必要があります。
体調管理の方法としては
- 毎日出勤をした際に検温をする
- 体調不良に関するヒアリングをおこなう
などが挙げられます。
もちろん従業員たちが職場に入るときにはアルコールスプレーなどを使用し、手指の消毒を必ずおこなうようにもしましょう。
また、これはどの業者でも同じですが、一定の時間および一定の作業をおこなった際には手洗いを促すなどのルール作りも大切です。
そのほか食品を販売する小売業者の場合には、品出しをする際に手袋着用を義務づけるようにしてください。
店内での人員密集を避ける対策・接触を防ぐための措置
店内の除菌や商品への消毒対策、また従業員の感染予防をおこなったら、あとは顧客の行動を制限する規則も新たに作っていきましょう。
現実的なものとしては
- 混雑するタイミングでの入場制限
- レジ前における間隔を一定距離保つためのアナウンス
- 必要でない限り商品をむやみに触らないように依頼する
などが挙げられます。
また
- 現金ではなくクレジットカードなどキャッシュレス決済を勧める取り組み
というのも効果的です。
これらは基本的に顧客自身がおこなう対策となりますが、店内にてアナウンスを流すだけでも違いが現れますので実践してみてください。
細かい部分での小売店コロナウイルス対策
最後に小売店における細かい部分でのコロナウイルス対策についてご紹介していきましょう。
これからしばらくは、顧客側も安心して買い物ができるお店を選ぶようになっていきます。
そのため、小さな配慮の積み重ねが顧客獲得・売上向上に大きな影響を与えるものと理解しておいてください。
店頭での消毒スプレー使用
百貨店やスーパーなど、比較的規模の大きなお店では可能な限り店頭にスタッフを配置し、来店者の手指を消毒スプレーで除菌・消毒するようにしましょう。
この取り組みをおこなうことで、買い物かごや商品からの二次感染が防げます。
消費者側としても店頭で消毒スプレーを使用しているお店の方が安心感を得られますので、多少のイメージアップも図れるはずです。
イートインスペースの利用可否
ショッピングモールにあるようなフードコート、またコンビニエンスストアのイートインスペースなど、店内で食事を摂るスペースは利用に制限を掛けるようにしましょう。
出来るのであれば事態が収束するまでは利用不可にすることが望ましいと考えられていますが、利用する場合は客席を離す・利用後のテーブルやイスは速やかに除菌するなどの対策を講じてください。
不特定多数の人間がひとつのスペースに集まり食事をするというのは、感染リスクを大きく上げる行為です。
これに当てはまらない小売店の方が多いとは思いますが、当てはまるお店に関しては予防策が必要となります。
従業員の出勤時間管理
従業員の感染予防を考えるのであれば、出勤時間をズラすことも有効な対策のひとつです。
これは更衣室に人が密集することを避け、また通勤電車の混雑を緩和するためにも必要な措置と言えます。
また、伝達事項を朝礼形式でおこなっているお店ではこれを撤廃し、別の伝達方法を考えるなどしてください。
顧客が来店する時間をコントロール
これからは、どの小売店でも顧客が特定の時間に多く人が来店することを避けなければいけません。
そのため、たとえばスーパーなどであれば普段人が来ない時間帯にセールタイムを設けるなどして顧客の来店時間をコントロールする対策が必要となります。
なお、これまでに挙げたような取り組みをおこなうことによってコロナウイルスの感染リスクというのは大きく下がります。
感染者数がいち早く減少すれば、その分だけ早く以前のような営業スタイルに戻せますので、ぜひともこうした概念を理解した上で実行に移していってください。
結論
小売店におけるコロナウイルス除菌方法、そして感染予防対策についてご紹介してきました。
小売店というのは種類も店舗数も非常に多い業態です。
だからこそ徹底した感染予防対策が求められています。
本文中に取り上げたガイドラインなどを参考にしながら、ぜひとも厳しい衛生管理をおこなっていってください。